仙台救援活動
カイロプラクティックのボランティアで震災の救援活動を行って来た。震災から一ヶ月。早く救援活動に向かいたかったがタイミングが合わず、ようやく仙台に向かうことができた。避難所に向かう前に仙台空港周辺を回ってみた。分かってはいたが言葉を失う光景、改めて自然の威力を感じずにはいられなかった。
人間というものはこうも無力なのか...町そのものがすべてさらわれていた。
それでも自衛隊やボランティアの皆さんの献身的な活動で仙台市内はそれでもだいぶ平常を取り戻しつつあるようだが海沿いは未だにひどい状態が続いている。どこから手を付けていいのか。 だが私たちは前に進むしかないのだ。
宮城野区の岡田小学校が避難所では最大級であることを知り、知り合いを通して避難所の本部長にあらかじめ話を付けてもらっていた。そのおかげでスムーズに避難生活をされている皆さんにカイロプラクティックを提供出来た。避難所は岡田小学校の体育館、約350名の方が避難生活をされている。
まず感じたのはその寒さ。
体育館は天井が高い、おまけに床は板床。これでは寒さが厳しいだろう。それでも家が流された方、壊れた方、皆さんが共に協力し合って生活をしている。外は津波の残骸、ヘドロの埃が舞っている。環境としてはすこぶる悪い。身体は寒さと環境との影響でガチガチだったが、それでも皆さんはたくましく、明るく生活をしていた。カイロプラクティックのテーブル(ベット)を二台持ち込み仲間3人で早速施術開始。始まるや行列ができた。
避難所も日中は外にいく方も多く残っているお年寄りの方を中心にカイロプラクティックを施していく。中には涙を流して喜んでくれる方もいた。お年寄りの方はとても寂しい思いをされている方もいる。そんな方には良き話し相手にもなってさし上げた。
このストレス下のもとで多くの方が痛みや疲れを訴えている。私たちカイロプラクターはもっともっと今回の被災された方に貢献していくべきだ。カイロプラクターにしかできない貢献の形。私たちは定期的に被災地に足を運んでいきたいと思う。 少しでも被災された方のお役に立てるなら。 我々の力は微力かもしれないが無力ではないのだ。