心と身体
心と身体は皆さんが思っている以上に繋がっている。 こうしてカイロプラクティックをやっていて思うことは、そんな心がもっと元気になれば身体ももっと元気になるであろうということ。
代替医療、特にスピリチュアルな視点から身体をとらえたとき、身体の右側は「男性、アウトプット」を表し、左半身は「女性、インプット」を表すといわれている。つまり、からだの右側ばかりが痛む人は「男性との関係やアウトプットすることに対するストレスを抱えている場合があり、左側が痛む人は「女性との関係やインプット(物事を受け入れるということ)にストレスを抱えている場合がある。
一概に100%そうだとはいえないが臨床に立っていてそう感じることがよくある。
以前、若い女性の方で右肘が痛くて伸びないというクライアントがやって来た。その方は右肩から指先にかけての痛みと上腕二頭筋(力こぶの筋肉)が異常に緊張して肘が伸ばせず、肘そのものも伸ばすと痛いという。病院に行っても原因が分からず痛み止めと筋肉を和らげる薬を与えられただけ。彼女自身もそんなに肘を動かした覚えもなく痛めた原因については心当たりがないとのこと。
だが私は問診の段階で「右側、肘が伸ばせない」ということでピンと来ていた。右側ということは男性との関係、そして手放したくないものを抱きかかえる続けるとき力こぶの筋肉に力が入るのだ。つまりこの女性は男性との関係で手放したくないものがあるのではないかと。それとなく聞いてみた。
私「最近、私生活でなにかストレスを感じることってなかったかな?」
クライアント「さぁ・・・特には・・・」
だいたい、ストレスがあったとしてもクライアントはそれがこの痛みの原因であるかも知れないことに気がついていないためこういった返答をする。
私「そうか特にないよね・・・、わかった。・・・本当に本当にない??」
ク「えっ??」
私「特に男性関係とか・・・」
ク「なんで分かるんですか!?実は・・・最近彼氏と別れたばっかりで・・・」
予想どおりの答えだったのだ。
つまり彼女は長年つきあって来た彼氏と最近一方的に別れを切り出されて嫌々分かれたばかりであったのだ。彼女自身は分かれたくなかったのに。そうすると身体は、男性とのストレスで右側に痛みが、そして手放したくないものがあって肘が伸びなくなるのだ。典型的な心と身体の反応がおこっていた。整形外科では残念ながらここまでは聞いてこない。レントゲンで判断するぐらいだ。もちろんそれも大切だが、それ以上にその方の裏に隠れているものが痛みや症状を生み出していることも十分にありえるのだ。
いかがだろう?もっと根本的なアプローチをわれわれは必要としている。ちなみにこういった方に、ディマティーニ・メソッドはとてつもなく威力を発揮する。
心と身体はとっても深くつながっているのだ。